カズムシティ/アレステア・レナルズ

身辺警護の専門家タナー・ミラベルは、雇い主一家を惨殺した黒幕レイビッチを追って、故郷から遠く離れたイエローストーン星に到達した。
だがそこで目にしたのは異形の都市カズムシティだった。
謎のウイルスによる”融合疫”の発生により、建築物はあたかも新種の植物のように成長し、複雑に融合しあって奇怪なジャングルを形成していた……異形の街を舞台に展開する、ノンストップ・ハードボイルド・アクション超大作!







本作は著者の『啓示空間』の続篇に当たるらしいので、そちらを先に読んでおくとより楽しめるかもしれません。
もちろん自分のように、このカズムシティから読み始めても何の問題もなく読めると思います。

それにしても長かった。
1000ページ超えの文庫なんて久々に読んだ気がするよ。
でも、その厚さを感じさせない面白さでした。
ジャンルはSF。ハードボイルドっぽいところもあるかな?

雇い主を殺された警備主任者タナー・ミラベルは、黒幕であるレイビッチを追って軌道エレベーターに乗り込んだ。
しかし何かの攻撃を受け、宇宙へ放り出されてしまう。
船に助けられたタナーは、15年後、冷凍睡眠から目覚めた。
同じく先に目覚めたらしいレイビッチを追って、カズムシティへと入ったタナー。
そしていつの間にか感染していたらしいオスマンウイルスによって、スカイ・オスマンの夢を見るようになる。
それは、オスマン教として語り継がれる彼の史実とは異なる事実を彼に見せ始める。

機械に感染するウイルスによる融合疫により、奇怪な姿へと形を変えた街・カズムシティを舞台に、仇を追う男タナーと、移民船の英雄であり大罪人として処刑されたスカイ・オスマンの生涯が並行して語られていきます。
同時に、カズムシティの階層社会の姿や、そこで暮らす人々の姿もまた描かれていきます。

何故タナーはオスマンの夢を見るのか。
オスマンが称えられ、同時に忌避されるのは何故なのか。
タナーはいつウイルスに感染したのか。
物語が進むにつれて少しずつ明かされていきます。

SFならではの設定と展開だな、と思った。

他の作品もいずれ読んでみようと思います。




カズムシティ
著:アレステア・レナルズ
訳:中原尚哉
出版:ハヤカワ文庫
発行:2006/07/31
本体価格:1440
P1135
ISBN:4-15-011571-0


カズムシティ (ハヤカワ文庫SF)
早川書房
アレステア レナルズ


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